長野県戸隠で“植物のある暮らし”を実践する栗原健さんによる、季節の花と地域の魅力を伝える「今日の一輪」をお届けします。

寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。すこやかに2017年を迎えられましたご様子、心からお喜び申し上げます。

さて、今回ご紹介するのはアヤメ科のフリージア。秋に植えた球根が、春になると丸みを帯びたかわいい花を咲かせます。ほのかに甘くて若々しい香りをまとい、春の訪れを告げる花として親しまれています。

町の生花店ではフリージアをはじめ、スイートピーやチューリップなどの春めいた花を見かけるようになりました。

そうすると、私はどうも浮かれ気分になってしまいます。ですが、こちら長野県戸隠はまだ雪の中。花が持っている雰囲気に、季節が追いついていません。フリージアを愛でるわたしの気持ちと、体感温度の折り合いがつかないのです。むじゃきな黄色に釣られて、うっかり薄着してしまわぬよう気をつけたいと思います。

まだまだ厳しい冷え込みが続きますが、どうぞご自愛くださいませ。

この花のこと

名前:フリージア
種類:アヤメ科フリージア属
花期:2月〜4月
花言葉:『無邪気(黄)』『あどけなさ(白)』『純潔(赤)』

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